ネット銀行で住宅ローンを借りる際の司法書士は自分で指定できるか
家を新築する、中古住宅を購入する際には、銀行で住宅ローンを組まれる方が大半だと思います。
最近では、イオン銀行や住信SBIネット銀行等の金利の安いネット銀行で住宅ローンを組まれる方も増えています。
ネット銀行も、通常の銀行と同じように、借り換えを含む住宅ローンを組む際には購入物件に抵当権(担保)を設定する必要があります。
司法書士は、この抵当権(担保)の設定手続きを行っております。
住宅ローンの司法書士費用相場
まず抵当権設定登記の手続きの費用について
登録免許税
登録免許税として債権額(借りる金額)の0.1%~0.4%が必要です。
この費用は、税金ですので司法書士に手続きを依頼しない場合でも必要なお金です。
税率が0.1%から0.4%となっているのは、購入する物件により税率が異なるからです。
司法書士の手数料
司法書士の手数料、要するに司法書士への支払いです。
司法書士の見積書などでは「報酬」と表記することが一般的です。
司法書士の手数料は、事務所ごとで自由に決めることができます。
司法書士連合会のアンケートでは、抵当権設定の手数料の平均は約4万円となっています。
ただ、このアンケートは、「土地1筆及び建物1棟に,債権額1000万円の場合」を想定しています。
物件が非常に多い、債権額が高額、権利証を紛失している場合などは手数料は高くなると思います。
司法書士は自分で選べるか
対応は銀行によって違う
住宅ローンの手続きを行う際、通常銀行から司法書士を紹介されますが、お客様が司法書士を指定することもできます。
せっかく金利が安いネット銀行で住宅ローンを組むのに、銀行が指定する司法書士手数料が高いと言った場合に、自分で司法書士を探して依頼することも考えられます。
ただ、銀行によっては、銀行指定の司法書士でないとダメとする銀行もあるようです。
イオン銀行、その他各銀行の対応
イオン銀行ではホームページ上に司法書士の指定に関する記載があります。
その内容は、「司法書士をお客様が指定することも可能だけれども、場合によっては銀行指定に限る」とのことです。
ですので、最終的には銀行にきいてみないとわかりません。
その他の留意事項
不動産を購入する場合は、その名義変更の手続きも必要
借り換えなどの場合を除き、住宅ローンを組む際は同時に不動産を購入しますので、その所有権移転登記(名義変更)の手続きも必要です。
この所有権移転登記(名義変更)の手続きも司法書士が行いますので、手数料が発生します。
不動産屋などからも司法書士を紹介されると思いますが、住宅ローンの場合と同じく自分で探してきた司法書士に名義変更の手続きを依頼することも可能です。
「所有権移転登記(名義変更)は自分で探してきた司法書士に依頼し、住宅ローンの抵当権設定はネット銀行指定の司法書士に依頼する」という風に複数の司法書士に依頼し、トータル金額を抑えることも可能です。
加古川市のまるやま事務所はネット銀行の住宅ローンの手続きも対応しております。
まるやま事務所では、加古川市、姫路市、加西市、高砂市周辺でネット銀行(通常の銀行)の住宅ローンの抵当権設定、売買による所有権移転の手続きを行っています。
「銀行から紹介された司法書士の手数料が気になる。」
「抵当権設定だけ(もしくは、所有権移転登記だけ)依頼したい。」
という方は、お気軽にお問合せ下さい。